使徒言行録12.1-11・詩編34.2+3,4+5,7+8・2テモテ4.6-8,17-18・マタイ16.13-19
今日は、私たちの典礼の沿った伝統的な主日です。私たちは、世界中の教会が持つ役割への知識と理解をもっと深める事を目的とした教会の特別な祭日をお祝いしています。地上において神の国を広めるようにという召命に、共に応えたペトロとパウロを通して、初代教会の頃から忠実に受け継がれている伝統を保ち守るためのはっきりとした組織といった多くの側面において、教会はその始まりから現在に至るまで、これらを持続させてきました。忠実であるという事は、たくさんの人種や文化に対して、神さまの御ことば(聖書)の伝統と解釈を広める教会の一貫性と統一性を持つ事を意味します。また、ペトロは、教会に普遍性をもたらす多くの側面を、パウロは、預言的かつ宣教的な教会の役割りを象徴しています。教会の具体的な役割りは、神の国の建設をもっと拡大させ、世界中にもっと広める事なのです。
今日の私たちの黙想が、教会の歴史の中で何が起こったのかという事だけにとどまりませんように。私たちが、ペトロとパウロ、そして、彼らの後継者たちへの聖霊の導きを受け入れ続けることで、すべての私たちの教会生活を通して、今までの指導者たちによって植えられた種の実りが、新しい社会の問題や、貧困、不正、差別、自由と平和の欠如という問題を抱える世界を変えていくという挑戦に対して、教会がほんとうに応えていく事ができますように。
世界を変えるためにイエス様の御かおを絶えず仰ぎ続けることは、いわゆる普遍の教会をよく生きることになるでしょう。キリスト者としての信仰の背景に、時代のしるしを読み解き続ける事は、教会の預言的かつ宣教的な教会の役割りへの忠実さの表れとなるでしょう。