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2025年6月01日・主の昇天(C)

使徒言行録1.1-11/詩編47.2+3,6+7,8+9/ヘブライ9.24-28,10.19-23/ルカ24.46-53

主の昇天の祭日は、復活節第7主日にお祝いされます。まず第一に、私たちは、この主の昇天の祭日がイエス様のご復活の一部であると理解しなくてはなりません。同時に、この主の昇天の祭日は、この世に教会を永遠に残されたイエス様の祭日ではなく、私たちの間にある聖霊の存在に対しての祭日である事を理解しなくてはなりません。また、典礼として、主の昇天の祭日の一週間後に、聖霊降臨の祭日をお祝いします。

 

イエス様のご復活は、確かにイエス様の昇天と聖霊降臨の重要さを意味しています。主の昇天と聖霊降臨は、私たちの共同体生活と同様に、私たち一人ひとりの生活の中に、イエス様が永遠に存在しておられる事を私たちに教えてくれます。

 

ですから、この一週間にわたる黙想を通して、現在の私たちの毎日の信仰生活において、私たちが今日の祭日の行事から得られるものについて、もっと深く理解することができるように願いましょう。私たちの現在の生活で、神さまの聖霊の存在と導きは私たちの喜びです。確かに、今日の主の昇天の祭日をお祝いする事で、今ここで、聖霊の働きへの理解と意識をもっと深めるようにと、私たちは招かれているのです。すでに私たちの間で聖霊は、自分たちだけではなく、隣人たちをも愛することができるようにしてくださっています。聖霊が、現代の世界で、イエス様のみ顔を仰ぐ事ができるように、それ故に、隣人たちのために、この世でのイエス様の存在を目に見える、絶える事のないものとする事ができるようにしてくださるという事は、私たちにとって大いなる喜びなのです。