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2月11日 ・ 年間第6主日(B)

創世記3.16-19 ・ 詩編32.5、10+11 ・ 1コリント10.31~11.1 ・ マルコ1.40-45

 

イエス様の説教や癒しの御業において、イエス様と癒される人との間で、直接イエス様がその人 の信仰がその人を救ったと言われている事に、時折、気付く事があります。他の言葉で言い換え ると、ここでのイエス様へのその人の信頼が、癒しのために大きな役割を果たしていると言えま す。こう言い換える事で、すぐに私たちは、信仰と信頼なしには、癒しは起こらないであろう と、結論付ける事ができます。ですから、神さまへの信仰と心からの信頼が浅くて、癒しが起こ るには足りないのであれば、神さまが、私たちの信仰と信頼を強めてくださいますように。そし て、神様への信仰と癒しの力への信頼を持っていない兄弟姉妹たちのために、私たちは、彼らの ための神さまの御業を請い願います。



典礼暦の年間という期間に入ってから、私たちは、少なくとも2つの大切なテーマについて黙想 しています。今日は、年間の最後の日曜日なので、これらの2つの大切なテーマについて、もう 一度、見直してみましょう。私たちは、個人個人の、そして、共通の召命について黙想するため の時間を持っています。「神さまは私たちに呼びかけておられ、私たちは応える」 というのが、 ひとつ目の大切なテーマです。イエス様の12人の弟子たちは、イエス様が使命を果たされている 間に召命を受けました。私たちは、イエス様がガリラヤで最初の、そして、重要な癒しの御業を 行われた事を忘れてはなりません。私は、イエス様が、神さまの憐れみと癒しの力について人々 に話され、同様に、癒されるようにと、各々の信仰と信頼について人々に話されている事を、私 たちはよく理解できると思っています。イエス様は、癒される人の信仰と信頼をお知りになり、 何度か癒しの御業を行われました。これらのイエス様の癒しの御業は、私たちが今まで深く考え てきた、もうひとつの大切なテーマです。今週の灰の水曜日から始まる四旬節に入っても、同じ ようなテーマが続きます。



まさに今日も、私たちは、病のうちにある兄弟姉妹たちのために祈ります。数年前から、今日2 11日には、病のうちにある私たちの兄弟姉妹たちのために、ルルドの聖母の執り成しを求めて 祈っています。病気の人々を訪ね、声をかけ、励まし続けましょう。そして、その人たちのため に、早く回復できるように祈り続けましょう。私たちの小教区のメンバーにも、高齢のために病 気になっている人や、家族からの遺伝で病気になっている人、事故にあった人がおられます。私 たちは、聖マルティン・デ・ボッレスのような、大好きな聖人に執り成しを願います。聖マル ティン・デ・ボッレスは、地上での生涯において、病気の人々の世話をすることに身を捧げ、私 たちの教会でも、病気の人々の守護者となりました。



私たちには、最も偉大なる癒し主であるイエス様がおられます。癒しが起こるという事は、イエ ス様を通して、そして、イエス様から来るものなのです。